【Linux】exportコマンドの使い方！環境変数を確認や削除する

Linuxのexportコマンドがわからない人

Linuxサーバーの運用をしていてexportコマンドの使い方がいまいちよくわかりません。

そういったLinuxサーバーエンジニアの方の疑問に答えます。

Linuxでexportコマンドは、環境変数の一時的な設定や確認や削除を行う事ができます。

具体的な例を挙げて説明しますので、この記事を読めばexportコマンドについて理解する事ができます。

Linuxサーバーでexportコマンドの使い方

Linuxサーバーでexportコマンドの基礎構文を以下に示します。

export オプション 変数

環境変数の一時的な設定を行う事が出来ます。

一時的というのはユーザーをログアウトすれば消えてしまうからです。

ログインし直すと、exportコマンドで設定した環境変数を参照することはできません。

ログインしなおしても環境変数を残したい場合は、ログインした時に実行されるファイルにexportコマンドで設定すれば可能です。詳しくは以下の記事を参照下さい。

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シェル変数で指定しexportコマンドで環境変数に設定します。

環境変数はシェル変数をコピーして作成しているので、シェル変数を指定してそれをexportする流れです。

シェル変数と環境変数の違いは参照できる範囲です。シェル変数は実行中のシェルのみ参照できますが、環境変数は他のコマンドや子プロセスから参照可能です。

シェル変数を設定する基礎構文は以下です。

シェル変数=変数の値

イコールの前後にスペースを入れてはいけません。

指定したシェル変数をexportします。

export シェル変数

これで一時的に環境変数を設定できます。

この二つのコマンドを一気に実行しても良いです。

export シェル変数=変数の値

exportコマンドのオプション

Linuxサーバーのexportコマンドのオプションをご紹介します。環境変数を削除したり確認したりできます。

環境変数を削除する

exportコマンドでnオプションをつけると、環境変数を削除する事ができます。

前項で行った環境変数の設定をexportコマンドで行ってから、削除してみます。

export OS=Linux

環境変数を確認するコマンドは「printenv」です。

[root@localhost ~]# printenv OS
Linux

printenvコマンドは、引数に環境変数を指定できるので便利です。

先程指定した環境変数が表示されています。

ではexportコマンドのnオプションで環境変数を削除してみます。

export -n OS

環境変数が削除されているか確認します。

[root@localhost ~]# printenv OS
[root@localhost ~]#

環境変数が削除されたので、表示されなくなりました。

環境変数の一覧を表示する

exportコマンドでpオプションをつけると、環境変数を一覧表示で確認する事ができます。

[root@localhost ~]# export -p
declare -x HOME="/root"
declare -x HOSTNAME="localhost.localdomain"
declare -x LANG="ja_JP.UTF-8"
declare -x LOGNAME="root"
declare -x MAIL="/var/spool/mail/root"
declare -x PATH="/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/root/bin:/root/bin"
declare -x PWD="/root"
declare -x SSH_TTY="/dev/pts/0"
declare -x TERM="xterm"
declare -x USER="root"

最初の「declare -x」は変数を定義するコマンドです。xオプションは環境変数として定義するオプションです。

シェル変数からexportされた環境変数が一覧で確認できます。

まとめ：Linuxサーバーでexportコマンドの使い方

Linuxサーバーでexportコマンドの基礎構文を以下に示します。

export オプション 変数

環境変数の一時的な設定を行う事が出来ます。

Linuxサーバーのexportコマンドのオプションのまとめです。

export -n 環境変数
export -p